聖書って、分厚くて、どこから読めばいいのかわかりません。

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聖書って、分厚くて、どこから読めばいいのかわかりません。

聖書を読んでみようと思ったのですが、分厚くてどこから読んだらいいのかわかりません。
イエス・キリストのことが知りたくて、新約聖書の1ページから読もうとしましたが、カタカナの名前ばかりが出てきて、わけがわからず、挫折してしまいました。

まずは福音書を。しかし、旧約聖書も重要です。

  聖書は「旧約聖書」と「新約聖書」の2つの部分から成っています。イエス・キリストのご生涯やその言葉を知りたいと思われるなら、まずは、新約聖書の中の「マタイによる福音書」「マルコによる福音書」「ルカによる福音書」「ヨハネによる福音書」を読まれることをおすすめします。
4つのうち、どれをはじめに読んだらよいのでしょうか。わかりやすさから言うと、ルカによる福音書が、ユダヤ人ではない人々向けに書かれていますので、読みやすいのではないかと思います。
どの福音書も冒頭の部分が「なんのことだかさっぱりわからない」ような内容になっています。それは、福音書を書いた人たちが、旧約聖書の総括をしようとして書き始めているからです。というわけで、旧約聖書も読まないと、福音書を本当に理解することはできません。
旧約聖書はそれこそ分厚くて、はじめから読み通そうと思うと、くじけそうになりますね。物語として面白く読めるのは、「創世記」の50章全体と「出エジプト記」はとりあえず20章まで、申命記の1~11章、ヨシュア記、士師記、ルツ記、サムエル記、列王記くらいまででしょうか。これで、イスラエルの歴史を知ることが出来ます。そして、イザヤ書・エレミヤ書・エゼキエル書といった「預言者の書」も重要です。まず子ども用の聖書物語の本であらすじを追ってから聖書そのものを読まれるのもよいでしょう。
  苦しみ・悩みの中にあるときには、ぜひ、「詩編」をお読みになってみてください。あなたの嘆きを代弁してくれている詩に出会えるかもしれません。
大事なことをお伝えします。それは、「聖書」というものは「礼拝の場で読まれる書」であるということです。個人の読書で理解し得るものでは、決してない、ということです。一人でお読みになっていても、わからなくて当たり前、なのです。わからないとお思いになったら、ぜひ、礼拝での聖書の説き明かしに耳を傾けてください。