信仰と音楽

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聖書の言葉

今日は、我らの主にささげられた聖なる日だ。悲しんではならない。主を喜び祝うことこそ、あなたたちの力の源である。

旧約聖書 ネヘミヤ記 8章10節

赤石純也によるメッセージ

キリスト教会にとって毎週の日曜日は「主にささげる聖なる日」です。「今日は我らの主にささげられた聖なる日だ。悲しんではならない。主を喜び祝うことこそ、あなたたちの力の源である」。日曜日は、悲しまなくてもよいのだということを知る日です。主を喜び祝う、そのために私たちは毎週日曜日の朝、礼拝へと出かけます。主を喜び祝うことこそ、私たちの力の源だ、そのことが毎週、味わえるわけなのですね。私は悲しまなくてもいいんだ、私たちの力の源はここにあるのだ、ということを私たちは毎週日曜日に教会で味わうわけです。

今日、5月11日、この日曜日は、教会にとって特別な日、ペンテコステと言われますけれども、今日は聖霊が降ったことを祝う日です。聖霊が降るといっても何のことやらわかりません。そこで今朝は、今日のためにあのバッハが作った歌を聴きたいと思います。バッハは今日、ペンテコステのために特別な歌を作っているのですが、それを聴くと、聖霊が降るということをバッハがどう考えていたか、よくわかるのですね。まずちょっと聴いてみてください。一番最後に聞き取れる言葉が出てくるはずです。どうぞ。

♪音楽♪

「ハレルヤ、ハレルヤ」と最後に歌っています。ハレルヤというのは感謝と喜びの表現ですけれども、深い安らぎに満ちたような歌を、バッハは神への感謝と喜びで締めくくっているのですね。この至福と言ってよい音楽をバッハは今日、ペンテコステの日のために特別に作りました。この歌の歌詞はこういうことを歌っているのです。「主よ、あなたの力が私たちを強めてくださる。私たちがこの人生の中で、雄々しく戦うことができるように、主よ、あなたは『力』を与えてくださった」と歌っているのですね。ペンテコステに聖霊が降ったということの意味は、神の「力」が私たちに与えられたということだ、という歌をバッハは作ったのです。そして、私たちが神の力を与えられるということはどういうことかを表現する音楽をバッハが作ったとき、それはこのような深い安らぎに満ちた至福の音楽になりました。この歌にバッハがつけたタイトルはこうです。『聖霊は私たちの弱さを助けてくださる』。私たちは弱いです。弱いから落ち込みますし、苦しみますし、もがきます。悲しみに押しつぶされそうになることもあります。バッハも同じでした。しかしバッハが知っていたことは、そういう私たちの弱さを助けてくれる力がある、ということでした。聖霊が降ったといわれてもよくわからないのですけれども、それは私たちの弱さを助けてくれる力が与えられたのだと、バッハは歌ったのです。

自分の中からはもうどんな力も出てこないときに、あなたに与えられる力があります。

「主よ、あなたの力が私たちを強めてくださる。私たちがこの人生の中で、雄々しく戦うことができるように、主よ、あなたは力を与えてくださった。」このことがよくわかるための特別な礼拝を、今日、どの教会でも行います。ぜひお近くの教会にいらしてみてください。教会は決して、敷居の高いところではありません。いろいろなことのある人生ですけれども、あなたに力が与えられる。神の力があなたを強めてくださいます。そのために教会は開かれています。私たちがこの人生を雄々しく戦うことができるように、神が力を与えてくださる。そしてそれはあなたの心の深い平安となります。本当に安心した心で、神に感謝して生きることができるようになります。そういうメッセージの込められたバッハの歌を、ご一緒に聴きましょう。

♪音楽(残念ながら途中で切れています)♪

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