あなたの心に青空を

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聖書の言葉

思い煩いは、何もかも神にお任せしなさい。神が、あなたがたのことを心にかけていてくださるからです。

新約聖書 ペトロの手紙一 5章7節

國安光によるメッセージ

私が住んでいる園田教会の近くには川が流れていて、河川敷を走ることができます。私はほぼ毎朝ランニングや散歩をします。朝の6時から約1時間、ゆっくりしたペースで、日の出に向かって走り出します。最近はランナーの方が増えてきました。私はすれ違い様に「おはようございまーす」と挨拶するようにしているのですけれども、大体向こうからも挨拶を返してくださるので、だんだんと顔見知りの方も増えてきました。

いろんな方とお会いするのも楽しみですが、一番の楽しみはランニングの中で見える景色、自然や空との出会いです。まず河川敷に出ると、大きな空が広がっていきます。1日のスタートで、太陽の光を浴びながら空を見る時に、神様が今日も生命を与えてくださっていること、神様の温かい愛の光の中で生かされていることを、覚えることができます。目をずらしてみると、光を浴びてオレンジに色になった自然が横たわっています。生き生きとした自然の中に、神様はこんなに素晴らしい世界を創ってくださって、私が生きる舞台を与えてくださっている、感じることができます。1日のスタートで、大きな空と自然に身を置きながら、神の愛の大きさ、広さを感じると、1日が違って見えてきます。悩んでいること、抱えている重荷があったとしてしても、リフレッシュして歩み始めることができるんです。

聖書にはこう言う言葉があります。「思い煩いは、何もかも神にお任せしなさい。神が、あなたがたのことを心にかけていてくださるからです。」(ペトロの手紙一4章7節)

走りながら、この御言葉を思いめぐらすことがあります。青空のような広さをもった神が、今日も私と共にいてくださる。聖書は、神はすべての創造者であられ、この空も、自然も、人間も、すべてこの創造者によって造られたと教えています。そう言う大きな存在でいらっしゃる神が、自分の身の回りのことしか見えない私たちよりもずっと広い視野をお持ちでいらっしゃって、私たちの日々に心をかけていてくださる、本当に安心します。

ランニングしながら、いろんなことを思い巡らします。これまでの人生の歩みの中で、自分はこうしたい、ああしたい、思っていたけど、全然思い通りにはならなかった。あの時、全く予想しなかった将来を生きている。今思うと恥ずかしい失敗もあった。ある時は、すごく前が見えなくて、自分はこれでいいんだろうか、不安に押しつぶされそうなこともあった。その時はわからなかったけれど、その一つ一つを神は忍耐して見守ってくださっていた。またそれは今に繋がる大切な準備の期間でもあった。あの日、あの時に、出会った人、経験は、神が私を愛し、成長させてくださるために与えてくださった一つ一つであった。今もその大きな神の愛の中で、自分は生かされている。神が今日もこの空のような広さで、こんな小さな私を愛してくださっている、自分の小さな頭で考える以上の将来を神は備えていらっしゃる。

こう言う神が、あなたのことを心にかけてくださっているとしたらどうでしょうか?朝起きて、いつも元気で1日を始めることができるわけではないかもしれません。辛い日々の中で、将来への不安を抱えることがあります。人とのかかわりの中で、言葉が心に刺さり、トゲが刺さったような痛みに悶えることもあります。自分の失敗を責め続け、自信を失うことがあります。生きることは、それ自体、大変なことです。苦しいです。でもそんな私たちを、外側から温かいまなざしで見ていてくださる神がいるとするならどうでしょうか?

ぜひおすすめしたいです。1日のスタートに、朝のランニングはいいですよ。ランニングではなくてもお散歩でもいいです。植物に水をあげることもいいです。少し外に出て、空気を吸うだけもいいです。窓から空を見上げるだけもいいでしょう。空や自然の中に、神の愛を感じてください。神の愛の大きさを感じながら、深呼吸をしてみてください。神があなたの心を神様が解き放ってくださるはずです。

空を見上げ、神の存在を感じると、心に青空が広がっていくんです。曇り空だった日々は、心に青空をむけた時に、見えてくる景色は違って見えてきます。同じ景色が目に入ってくるんですけれども、心に青空をもっている時には、小さな喜びを発見します。驚きがあります。感謝をすることができます。今日あなたの心に青空が与えられますように。大きく、広い神様の愛が豊かに注がれますように。

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