父親の眼差し

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聖書の言葉

生まれたばかりの乳飲み子のように、混じりけのない霊の乳を慕い求めなさい。これを飲んで成長し、救われるようになるためです。

新約聖書 ペトロの手紙一 2章2節

山中恵一によるメッセージ

キリストへの時間で、スタッフとして制作を担当している山中です。わたしの放送回では、父親の眼差しというシリーズで、お話をさせてもらってます。子育て中の父親目線で味わう聖書の恵みをごいっしょできたら、と思っています。

さて、今年は出番があまり回って来なくて、前回のお話は1月だったのですが、今年の3月に二人目の子供が与えられました。上の子は男の子で、今回は女の子です。生まれた時は2600gと小さめの赤ちゃんでしたが、今は、あんこがパンパンに詰まった大福のようにムッチムチになっています。少しずついろんなことが出来るようになって、寝返りをし、ズリバイをして、最近はお座りもできるようになってきました。感謝なことに、ぐんぐんと健やかに成長しています。そんな彼女の成長と健康は、母親のミルクによって支えられています。

今朝、お読みした聖書の箇所でも、母親のミルク、お乳の話が出てきていました。「生まれがばかりの乳飲み子のように、混じりけのない霊の乳を慕い求めなさい。これを飲んで成長し、救われるようになるためです。」私たちが、神様を信じてスクスクと成長していくためには、ミルクが必要だ、と聖書は言うんですね。もちろん、ココで言われているお乳というのは、比喩の言葉です。慕い求めるように、と言われているこの霊の乳、とは、わかりやすく言い換えるなら、神様の言葉である聖書のことです。私たちは、神様の言葉によって、成長していくってんですね。ウチの娘が、お母さんのおっぱいを飲んで、元気ハツラツに動き回り、出来ることが増えていくのと同じです。聖書をとおして、活き活きと毎日を過ごし、そして、聖書で言われていることが少しずつ出来るようになって、いっちょまえになっていくって言うんです。神様に従おうとする思い。誰かを愛そうとする人間性。愛そうとする思いを実際に生活の中に形作っていくこと。こうした成長のために、聖書が不可欠なんだ。今日の聖書の言葉は、そのように教えています。

そんな今日の御言葉を覚えながら、いつだったか見たテレビ番組のことを思い出しました。その番組は、母親の体の仕組みを特集したものでしたが、そこで、母乳というのは白い血液と言われる、ということを聞きました。血液が原料となって、母親の体であれこれと成分が合成されたものが、うちの娘が口にしているお乳なんだそうです。血液というのは、母親にとっての命みたいなもんですよね?赤ちゃんはお母さんの命を分け与えられて成長していきます。そんなことを思い返しつつ、再び今朝の聖書の言葉に向き合うと、感慨深いものがあります。

私たちの成長を促す聖書の言葉。そこには神様の命が込められています。そして、神様は御自分の命といっしょに、聖書をとおして、人が生きる上でかかせないものを与えてくださいます。今朝の聖書の後半にはこうありました。「あなたがたは、主が恵み深い方だということを味わいました。」聖書を通して与えられる命。それは、神様って恵み深い方だなぁ、神様は私のことを愛してくださってるんだなぁ、という味わいとセットにして与えられるものです。

お母さんのミルクの成分は、栄養、自分の命、そして、愛です。母親がおっぱいを与えることで、自分の命と、自分の愛を子供に注ぐように、神様という御方は、聖書の言葉を与えることで、天国にまで繋がる御自分の永遠の命と、と自分の愛を私たちに味わわせてくださいます。この聖書が、どれほど恵み深くて、どのように私たちの命の源となるのか、今日も、各地の教会の礼拝の中で、お話がなされます。ぜひ、お近くの教会に足を運んで、その味わいを堪能して頂きたいと思います。

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