マーラー交響曲第2番『復活』①

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聖書の言葉

神はあなたにも苦難の中から出ようとする気持ちを与え、苦難に代えて広い所でくつろがせ、あなたのために食卓を整え、豊かな食べ物を備えてくださるのだ。

旧約聖書 ヨブ記 36章16節

赤石純也によるメッセージ

今朝はマーラーの交響曲第2番「復活」という曲を聴いていただきたいと思います。冒頭からして前代未聞という音楽です。お聞きください。

♪音楽

交響曲がこんなふうに始まるのは前代未聞です。最初からただごとではない気配ですが、40分くらいこういうオーケストラだけの音楽が続くのですけれども、そのあと突如として人の声が現れて「人間の苦しみ・痛みは大きい」というようなことを歌い始めます。そしてしばらくするとオーケストラは次第に痩せ細って行って、やがて全く消えてしまいます。オーケストラが絶望して音楽をやめてしまう音楽、こんな音楽も前代未聞ですが、オーケストラが音楽をやめてしまったあと、その沈黙の中から、聞こえないようなかすかな合唱が聞こえてきます。何と歌っているかというと「立ち上がる。そう、あなたは立ち上がる」こんなふうに歌っている。オーケストラが消えてしまう所からお聞きください。

♪音楽

沈黙の中から、ささやくように歌い始めています。「立ち上がる。そう、あなたは立ち上がる」。もう生きる望みはなくなったといわんばかりにオーケストラは音楽をやめてしまったのですけれども、私たちがこの人生で絶望してしまう、もう生きていたくないというような思いになることがありますが、それを音楽が実行していたのですけれども、すべての楽器がもう生きることをやめようとしたときに、聞こえないくらいの微かな声で「あなたは立ち上がるだろう」という不思議な声が聞こえてくるのですね。この微かな声を受けて、今度は一人の人の明確な声が、何かに気付いたかのように歌い始めます、「信じよ、わが心よ信じよ、お前が生まれてきたことは無駄ではない。お前が今まで生きてきたこと、そして苦しんできたことは無駄ではない。信じよ」。

♪音楽

そして再び、聞こえないような合唱が、震えているのはやめよ、震えているのはやめよ、と2回。そして突然、天の啓示のような大音量で、生きる準備をせよ、生きる準備をせよ、と歌います。

♪音楽

震えているのはやめよ、生きる準備をせよ、こう言われてオーケストラ全体が復活して、音楽はクライマックスへと向かいます。クライマックスの言葉は先ほどと同じ「立ち上がる、そう、あなたは立ち上がるだろう」という言葉です。

♪音楽

立ち上がる、そう、あなたは立ち上がるだろう。この言葉がクライマックスになって、この前代未聞の交響曲は締めくくられます。締め括りはこうです。

♪音楽

いかがだったでしょうか。これがマーラーの交響曲第2番「復活」です。

ドイツ語で聞いてもわからない、そうお思いでしたら、どうぞ教会へお越しください。教会では同じことを日本語で聞くことができます。

教会で聞くことのできるあなたへのメッセージも同じです。

信じよ、あなたが今まで生きてきたこと、そして苦しんできたことは無駄ではない。

震えているのはやめよ、生きる準備をせよ。

立ち上がる、そう、あなたは立ち上がるだろう。

♪音楽

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