スマホよりも賢く!

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聖書の言葉

主を畏れることは知恵の初め。無知な者は知恵をも諭しをも侮る。わが子よ、父の諭しに聞き従え。母の教えをおろそかにするな。

旧約聖書 箴言 1章7節

吉田隆によるメッセージ

▼皆さん、スマホをお持ちでしょうか。これをお聞きの多くの方は持っておられるでしょうね。我が家の孫でさえも2歳の時から、スマホを持っていました。オモチャですが。それなのに、幸か不幸か、私は未だに持っておりません。自分が持っていないからでしょうか、逆に、スマホばかりを覗いている人たちの姿が、どうしても気になります。歩きながらスマホ、自転車に乗りながらスマホ、電車に乗ると皆スマホ。これって、やっぱり異様な光景ですよね。ほとんど中毒状態です。いや、実際「スマホ依存症」と言う病名までついているのですから、笑いごとではありません。▼さて、「スマホ」とは「スマートフォン」のことですよね。「賢い電話」ということです。本当に賢いですよね。あんな手のひらサイズの薄っぺらい、まさにスリムでスマートな機械で何でもできてしまう。全く、技術の進歩は驚くばかりです。で、この「スマホよりも賢く!」という、何とも大胆不敵なテーマが今日のお話です。▼英語で「賢さ」を表わす言葉がいくつかあります。インテリジェント、クレバー、スマート、ワイズ、など。で、これらの違いがどこにあるかということを、スマホで調べて…、あっ持っていませんでした。やっぱり不便ですね。ということで、調べて来たのですが、インテリジェントというのは、「知性がある」という意味。クレバーは「頭の回転が早い」。「ずる賢い」という意味にもなるそうです。そして、スマートは「賢い」。イギリスでは「おしゃれ」という意味にもなるとか。ですが、最後のワイズ。これは「思慮深い、分別がある」という意味です。「経験に裏打ちされた賢さ」というふうにも書いてありました。なるほど。▼インテリジェントもクレバーもスマートも「頭がいい」という賢さですが、最後のワイズだけは、ちょっと違いますね。単に「頭がいい、何でも知っている、回転が速い」というのではない、経験に裏打ちされた賢さ。いろんな人生経験から学んで身に付けた賢さです。人生いろんなことがあるけれども、こういう場合にはこうしたらいい、しかし、こういう時にはこうしない方がいい、こうしたら失敗するという知恵のことです。そして、聖書という書物が私たちに教えようとしている賢さ、私が今日皆さんにお話したいと思った賢さとは、この賢さ、この知恵のことです。▼「主を畏れることは知恵の初め。無知な者は知恵をも諭しをも侮る」。「主」というのは神様のことです。天地を創造なさった、全知全能の神を信じて畏れ敬う。それが、人間の本当の知恵、本当の賢さの初めである、基であると。それに対して「無知な者は知恵をも諭しをも侮る」とあります。注意していただきたいのは、ここで言われている「無知な者」というのは、決して教養のない、頭の悪い人という意味ではないのです。ひょっとするとインテリジェントなクレバーな人かもしれません。むしろ何でも知っているような人かもしれないのです。ところが、自分は何でも知っている、何でもわかっているという人は、往々にして人の言うことを聞きません。謙虚に人のアドバイスや忠告に耳を傾けようとはしない。そのような人を、聖書は「無知な者」と呼んでいるのですね。▼確かにそうかもしれません。本当に賢い人というのは、しばしば謙遜です。ただ謙遜を装っていると言うのではない。自分が知っていること、自分がやっていることは、ほんの一部でしかない。人間が知らないこと、わからないことなど山ほどあるということをよく自覚しているからです。まさにその通りです。人間は、創造者なる神のことなど、これっぽっちも理解できていないでしょう。ですから、主を畏れること、神様の前に謙遜に頭を垂れて、神様の知恵にまず聞くこと。それが、すべての知恵の初めだと言われるのは全くそのとおりだと思います。▼箴言は、さらに「わが子よ、父の諭しに聞き従え。母の教えをおろそかにするな」とも言っています。こういう所は、子どもの前で読む時に、つい大きな声になりますよね。「わが子よ、父の諭しに聞き従え。母の教えをおろそかにするな!」と。ですが、この言葉は、大人になった私たち自身の、親に対する姿勢をも教えている言葉です。子どもはいくつになっても子どもだからです。人生経験の上で、決して親を超えることはできません。しかも、聖書は、ここにおいて父と母を全く等しく並べています。全く平等に、父と母の教えに聞きなさいと命じているのです。神様を畏れるように、神様が与えてくださった自分の父や母に対しても、謙虚に耳を傾けること。それが、あなたの人生を輝かしいものにする、実に賢明な賢い人生にすると聖書は教えているのです。▼明日は敬老の日ですね。たまにはスマホから離れて、自分の親、あるいは御年輩の方とゆっくり過ごして、その人生経験に耳を傾けてはいかがでしょうか。そうすることが、本当にスマートな、賢明な人生へと、私たちを整えるに違いないのです。

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