命の言葉

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聖書の言葉

シモン・ペトロが答えた。「主よ、わたしたちはだれのところへ行きましょうか。あなたは永遠の命の言葉を持っておられます。」

新約聖書 ヨハネによる福音書 6章68節

宮﨑契一によるメッセージ

クリスマスが近づいてきました。クリスマスは、イエス・キリストがお生まれになった日、このイエスという方が覚えられる日、です。

ただ、このキリストとはどういうお方なのでしょうか。今お読みした聖書の箇所で、イエスの弟子のペトロは、イエスにこう言いました。「あなたは永遠の命の言葉を持っておられます。」。

永遠の命の言葉を持っておられる方、私たちに永遠の命を与えることのできる方、こういう方が、地上にお生まれになった。命の言葉を語るイエスがこの日与えられた。それがクリスマスです。キリストは、私たちにとって神様からの最上のプレゼントです。

ペトロは「あなたは永遠の命の言葉を持っておられます」と、イエスに対する信仰を言い表しました。イエスに対してこのように言える人は本当に幸いなのだと思います。

というのは、多くの人は、この時このようにイエスへの信仰を言い表すことはなかったからです。イエスは繰り返し永遠の命を語られます。人を生かす言葉を語り続けられます。イエスは、単なる地上の事をお語りにはなりません。それを超えたこと、永遠の命を語られます。

私たち、やがては朽ち果てて、死んで終わるべき人間が救われるということについて、また、永遠の命に生きるという本当に大きな喜びと、溢れるような命の力について、イエスは繰り返し語られます。しかし、多くの人たちは、この言葉を受け入れず、嘲笑います。この男は、単なる人間ではないか。私たちも良く知っている男だ。どうして、この男が、このようなことを言うのか、人々はこのようにイエスをあざけりました。

神が私たちに与えようとしているのは、永遠の命、ですけれども、私たちにとって受け入れるにあまりにも大きすぎる出来事です。イエスがこの言葉を語っていた時も、誰一人、イエスの言葉を受け入れた人はいませんでした。実にひどい話だ。だれが、こんな話を聞いていられるだろうか。多くの人たちがイエスの元を離れて行った、と聖書に記されています。

皆さんは、イエスの語られる言葉について、どう思われるでしょうか。私たちはある意味で、ここでイエスから離れて行った人たちのようであるのかもしれません。永遠の命、というあまりにも大きなことが語られる時に、あまりにもこれはひどい話だ、現実味のない話だ、誰がこんな話を聞いていられるか、そういう思いにもなるかもしれません。

ただ、考えてみると、私たちはあまりにも永遠ではないこと、お金や、自分の得たい物や、名誉や、小さなものに捕らわれて、悩んだり、苦しんだりしながら、生きていることが多いのではないかと思います。私たちが必死になって物を得ても、いつかは無くなります。それなのに、永遠の命が語られても、それを喜んで受け入れたりするのではありません。私たちは、あまりにも、この世のこと、永遠ではないことに背一杯になっているのだと思います。自分自身がこの世で富や名誉という利益を得ること、そのことで悩んだり、喜んだり、必死になって生きているのでは無いでしょうか。しかし、どんなに一生懸命やったとしても、この世のものは永遠の喜び、ではありません。それは永遠に私を支えるものにならないのです。

しかし、一方でペトロのように、主よ、あなたは永遠の命の言葉を持っておられます。わたしたちは他のだれのところに行きましょうか。こう言って、他の誰のところにも行かず、ただイエスに従う人もいました。

この時弟子のペトロは、多くの人たちのように、イエスのもとから離れる、そういう思いは毛頭ありません。それは、このイエスには、その言葉には、この世には無いものがあったからです。「あなたは永遠の命の言葉を持っておられます。」そのために、ぺトロは、ただこの方について行きました。

聖書の神は、一人一人に、このような信仰を与えてくださる方です。私たちに単にこの世のものではなく、永遠ということに、また、イエス・キリストという方に目を向けさせてくださいます。私自身も、元々は、キリストに目を向けていた訳ではありませんでした。多くの人たちのように、永遠の命、と言われても、それを嘲笑っていた、そういう人たちと同じだったと思います。

しかし、その私自身も、いろいろな出来事や出会いをきっかけにして、イエス・キリストを知るようになり、真剣に教会に行くようになりました。そして、今は牧師として教会で働いている。自分が考えもしなかったようなことを今するようになりました。

この話は、私だけの話ではありません。ラジオを聞いておられるあなたもそうです。きっかけは、日常のほんの些細なことかもしれません。ただ、いろいろなことを通して、神はあなたをもキリストを信じることへ導かれる方です。どうぞ、教会においでください。

最後に、今日の聖書の箇所をお読みします。「シモン・ペトロが答えた。『主よ、わたしたちはだれのところに行きましょうか。あなたは永遠の命の言葉を持っておられます。』」

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