マーラー交響曲第2番『復活』②

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聖書の言葉

主はお前の罪をことごとく赦し、病をすべて癒し、命を墓から贖い出してくださる。

旧約聖書 詩編 103編3~4節

赤石純也によるメッセージ

まずこれをお聞きください。

♪音楽

マーラーの交響曲第2番「復活」、その出だしのところです。考えてみますと、曲も曲ですが演奏も演奏ですね。鬼気迫るといいますか、常軌を逸した凄みがあります。こんな演奏をしているのは誰かといいますと、オットー・クレンペラーという指揮者です。

クレンペラーという人は、50代半ばで脳腫瘍を患いまして、言語障害や体の麻痺といった後遺症に苦しみました。重い躁鬱もあったのですが、それがどんどん悪くなる。そんな中で指揮をし続けた人です。体の麻痺や鬱だけでも大変ですが、それだけではない。移動中に転んで骨盤を複雑骨折する、全身大やけどで1年‏近く治療がかかる、ステージから落ちて今度は背骨を骨折する、これでもかという災いから、そのつど復活してきた、何ともすさまじい指揮者です。だからこそ、これだけ凄みのある演奏になるのかもしれません。クレンペラーの気迫をもう一度聞いてみてください。

♪音楽

このクレンペラーという人はマーラーの復活が大好きで、若い頃、これをピアノ用に編曲して、まだ生きていたマーラーに見せに行ってマーラーを非常に感心させたという人です。そしてこの復活という曲の通りに、そのつど試練の中から復活して、何度でもどん底の中から立ち上がった。そういう人生を歩んできたのが、このクレンペラーという人なのですね。「立ち上がる、そう、あなたは立ち上がるだろう」、マーラーの交響曲がこう歌うところを、クレンペラーの演奏でお聞きください。

♪音楽

「立ち上がる、そう、あなたは立ち上がるだろう」このクレンペラーの渾身の演奏は、もうクレンペラーその人と完全に一体化して、鳥肌が立つような迫力があるのですね。この曲の通り、自分自身何度も絶望の中から立ち上がってきたクレンペラーですが、終戦になったときクレンペラーは、瓦礫と化したドイツやフランス、ヨーロッパ中を回って、このマーラーの復活だけを演奏し続けました。「あなたは立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい」こういう言葉が聖書にありますが、まさにそれを実行するように、クレンペラーは戦後の廃墟の中で、このマーラーを演奏して回りました。「立ち上がる、そう、あなたは立ち上がるだろう」。この渾身の演奏が、どん底にいた人々に現実にどのように聞こえたか想像しながら聞いてみてください。

♪音楽

どん底にいた人々はコートを売ったり靴を売ったりしてこの音楽のチケットを手に入れて、クレンペラーを聴きに行きました。そして、あなたは立ち上がるだろう、この渾身のメッセージを聞いて、本当にどん底から立ち上がっていったのです。

絶望してしまうような災難があったとしても、あるいは、苦しい病気になったとしても、たとえ一切を失っても、あなたは立ち上がるだろう、こういうメッセージを今は教会で聞くことができます。あなたがどん底の中から立ち上がること、実はこれが神のこころでもあるからです。あなたは必ず立ち上がるという神の約束を、どうぞ聞きに来てください。靴など売る必要はありません、タダですから、どうぞ教会に来て、あなたは立ち上がることになっているという神の約束を聞いてください。そのとき現実に、あなたが立ち上がるということが起こると思います。

♪音楽

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