『笛の楽園』から詩編116編

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聖書の言葉

私の魂よ、再び安らうがよい

主はお前に報いてくださる

あなたは私の魂を死から

私の目を涙から

私の足を突き落とそうとする者から

助け出してくださった

命あるものの地にある限り

私は主の御前に歩み続けよう

旧約聖書 詩編 116編7~9節

赤石純也によるメッセージ

まずこれをお聞きください。

♪音楽

素朴ないい音楽ですね。これは「笛の楽園」という、昔ヨーロッパで大ブームになった曲集の中の一曲です。「笛の楽園」というのは子どもからお年寄りまで家族みんなで楽しめる曲集で、小学校で習うリコーダー1本で吹ける曲が上下二巻にたっぷり入っているのですけれども、ここには誰でも知っている歌が集めてあります。私たちの感覚でいうと、兎追いしかの山とか、夕やけこやけの赤とんぼといった感じの素朴な歌です。今のもその中の一曲なのですけれども、実はこれは、最初に聞いていただいた聖書の言葉につけたふしなのです。

私の魂よ、再び安らうがよい

主はお前に報いてくださる

あなたは私の魂を死から

私の目を涙から

私の足を突き落とそうとする者から

助け出してくださった

これを日本の教会ではどんなふうに歌っているか、お聞きください。バッハ・コレギウム・ジャパンの歌声です。

♪音楽

実はこのふしは世界中の、特にヨーロッパのいろいろな国で歌っているふしのままなのですね。たとえばオランダの教会ではどう歌っているか、お聞きください。

♪音楽

教会の生の空気感がよく出た音ですけれども、もう少し純粋培養して、オルガンなしで女声だけで歌っているのを聞くとどうでしょうか。

♪音楽

本当に豊かな響きの、きれいなメロディーだということがわかりますね。これをそのまま笛で吹くとこうなります。

♪音楽

「笛の楽園」という曲集ではこのメロディーを大胆に変化させていきます。

♪音楽

こんなふうに自由に変化させながら、子どもからお年寄りまで、ヨーロッパ中で楽しまれているこのメロディーの歌詞が、こういう聖書の言葉です。

私の魂よ、再び安らうがよい

主はお前に報いてくださる

あなたは私の魂を死から

私の目を涙から

私の足を突き落とそうとする者から

助け出してくださった

命あるものの地にある限り

私は主の御前に歩み続けよう

こういう歌詞です。私の魂よ、再び安らうがよい。ということは、ひとたびは安らえない何かがあったようです。魂が安らぎを失ってしまうようなことがあったのですね。しかし、私の魂よ、また再び安らうがよい。なぜなら神さまは私の魂を死から助け出してくださったのだから。私の目を涙から助け出してくださったのだから。だから私はこの世にある限り、神さまの前を歩み続けよう。

仕事や家事に追われる生活の中で、魂が安らぎを失ってしまうことがあると思います。死ぬほどの苦しみを味わうということもありますし、涙が止まらないようないろいろな出来事もあると思います。そんなとき、どうぞお近くの教会にいらしてみてください。魂が再び安らうということを味わうことができると思います。なぜなら神はあなたの魂を死から助け出す方だからです。神があなたの目の涙を拭ってくださるということを、どうぞあなたも体験してください。そういうことを体験して、本当に救われて、この世にある限り私は神の御前を歩み続けよう、そう思っているあなたの仲間たちが教会であなたを待っています。私の魂よ、再び安らうがよい、どうぞあなたもその思いで、もう一度このメロディーを聞いてみてください。

♪音楽

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