Migiwaさんとの対談②声を失ったシンガー

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聖書の言葉

しかし、見よ、わたしはこの都に、いやしと治癒と回復とをもたらし、彼らをいやしてまことの平和を豊かに示す。

旧約聖書 エレミヤ書 33章6節

吉田実によるメッセージ

吉田:今回も特別ゲストをお迎えしています。ゴスペルシンガーのMigiwaさんです。おはようございます。

Migiwa:おはようございます。よろしくお願いいたします。

吉田:先週はMigiwaさんが不登校・引きこもりの経験の中で神様と出会われ、また歌い始められたということについてお伺いいたしましたけれども、そのようにしてプロとしての活動を始められ、確か4枚目のアルバム「親愛なる神様へ」をリリースした直後くらいに、声がでなくなってしまったんですよね?

Migiwa:そうなんです。ちょうど3年前なのですけれども、「親愛なる神様へ」というアルバムをリリースした直後に、がんで闘病中だった父が、天国に旅立ったのです。その後くらいから少しずつ体に変化が起きて、精神的にも疲れたりする中、「声の調子が変だな。おかしいな。」と思って病院に行ったら、先生が私の声帯を見て驚いたんですね。それは声帯に大きな腫瘍が出来ていたからです。「喉頭肉芽腫」という病気で、ポリープとかとは違って声の出しすぎで起こるものではなくて、原因ははっきりとはわからないのですけれども、ストレスとか精神的なことから起こる病気なのだそうです。それで、歌うどころかしゃべる声も全く出なくなってしまって、数箇月間全く会話ができない状態になってしまって、コンサートも全てキャンセルし、そこから音楽活動を1年間休業しました。

吉田:その時にアメリカに行かれたんでしたっけ?

Migiwa:はい。その時期に本当に落ち込んでしまって、前のように引きこもりになりかけてしまって、「歌えない自分って、一体何なんだろう。」と考えてしまって、家で落ち込む日々でした。そんな中、「このままではダメになってしまう。」という危機感を感じて、ずっと願っていた聖書と音楽の学びをするためにアメリカに行きました。

吉田:そこで神学を学んだり、いろんな体験をなさったんですね?

Migiwa:はい。今思うと、その時期も神様からのプレゼントの時期だったと思います。そこで素晴らしい仲間、素晴らしい時を与えていただいて、本当に「讃美をする」ということについてあらためて教えられました。そこで気づいたことは、声が出なくなる前は「神様のために讃美するんだ。」と思いながらも、少しずつそこからずれていたということです。高慢な思いや、私生活は全然神様にそぐわないような生活をしていながら「讃美」していた自分の姿に気づいて、このままだったら自分の讃美は本当に薄っぺらな、神様に喜ばれない表面的なものになってしまうと悔い改めて、そのあとからだんだん声が出るようになって、歌えるまで回復していきました。

吉田:私たちはMigiwaさんが声を失ったと聞いたとき、本当に心を痛めて祈ったのですけれども、一方では「神様の新しいレッスンが始まったな。」という気もしました。そして、きっと成長して帰ってきて下さると信じていましたけれども、こんなに早く帰ってきてくださるとは思いませんでした。嬉しいです。」

Migiwa:本当に皆様のお祈りとお励ましを心から感謝しています。

吉田:そのようにして声が回復して、また活動を再開されたときに、あの「東日本大震災」がおこりました。この度のアルバムも、そのことが強く意識されたアルバムになっていると思いますけれども、その辺の思いを語っていただけますでしょうか。

Migiwa:はい。このCDを作り始めたのは大震災の前なのですけれども、なかなか曲ができなくてスランプだったんですね。でも震災後、ふしぎと曲がどんどん生まれていって、この「プロミスランド」というアルバムの曲は全部震災後出来た曲ばかりなのです。大きなショックを私自身も受けながら、少しでも励ましになればと作りました。

吉田:実際に被災地にも行かれて、活動なさったのですよね?

Migiwa:今年に入ってからも5回くらい被災地に行かせていただいて、仮設住宅でコンサートを開かせていただいたり、被災した方々とお話をしたり、交流を持たせていただいています。

吉田:では、そんなMigiwaさんが被災者の方々のことを思いながら作られたニューアルバム「プロミスランド」から、「この世界を造られた神様は」をお聴きください。

♪「この世界を造られた神様は」

吉田:それではここで、プレゼントのお知らせです。ゴスペルシンガーMigiwaさんのサイン入り最新アルバム「プロミスランド」を、抽選で2名の方にプレゼントいたします。ご希望の方は番組へのご意見・ご感想と共に、「MigiwaさんCD希望」とお書きの上、番組までお申し込みください。たくさんのご応募をお待ちしています。

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