スタート・アゲインⅠ

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聖書の言葉

被造物がすべて今日まで、共にうめき、共に産みの苦しみを味わっていることを、わたしたちは知っています。被造物だけでなく、“霊”の初穂をいただいているわたしたちも、神の子とされること、つまり、体の贖われることを、心の中でうめきながら待ち望んでいます。わたしたちは、このような希望によって救われているのです。見えるものに対する希望は希望ではありません。現に見ているものをだれがなお望むでしょうか。わたしたちは、目に見えないものを望んでいるなら、忍耐して待ち望むのです。

新約聖書 ローマの信徒への手紙 8章22~25節

石川ヨナによるメッセージ

初めまして、石川ヨナです。

昨年の12月に『スタート・アゲイン』というファンタジー小説が、いのちのことば社フォレストブックスから発売されました。この小説は私がまだ20代前半だった頃に書き始めた物語で、書き上げるのに10年以上かかってしまいましたが、この度、神様の不思議な導きと、スタッフの方々の情熱に支えられて無事出版することができました。本当に感謝です。

今日は、この本のことについてや、私自身の事をラジオで話してほしいとのお話をいただき、登場しました。素人なのでお聞き苦しいところもあるかと思いますが、今回と次回、二回に分けて、あれこれしゃべっていきたいと思います。最後までおつきあいいただけたら嬉しいです。

さて、今日はまず、自己紹介も兼ねて自分の事をお話ししていきたいと思います。

そもそも私は、小説家を目指していたというわけでは無くて、メインの活動はロックバンドのヴォーカルをやっていました。せっせとアルバイトをしながら活動費を稼いで、貧乏バンドマンをやっていたわけですが、そのほかにも、演劇のようなことをやってみたり、アートイベントを仕切ってみたり、その間も小説は書き続けていたりと、とにかく色々なことをやっていました。なぜそんなにいろんなことをやっていたのだろうかと振り返ってみたのですが、たった一つの事にたどり着くために、もがいていたのだろうと思います。

私は子供の頃からやたらにものを考える人間で、理由も考えずにこの世のルールに従って生きるというのが出来ないタチでした。自分が何の為に生きているのか、どこへ向かって生きていけばいいのかなど……そういった問いに答えなんか無い、というのが大人の一般社会の一種の「答え」のようになっていて、そもそも、そういった哲学的な問いに触れてはいけないような空気がありました。「今が楽しければいい」みたいな考え方や、「さとり」みたいな達観して冷めた姿勢するのがカッコイイ的な風潮があって。でも私は、「そんなのあきらめでしかない」と反発して、答えを探し続けていました。

ちょうど子供時代を過ごしたのがバブル真っ盛りで、金さえあればなんでもするような大人たちが社会に溢れている状況でした。いろんなものを見てたくさん傷ついたし、ひどいこともあったし、社会に出ていくのが嫌になって、将来に希望なんか持てませんでした。

そんな子供時代を過ごした若僧に寄り添ってくれたのが、グランジロックやオルタナティブ、ミクスチャーロックといった自由でなんでもアリで、リアルで生き生きとした音楽でした。あのころはそれだけが逃げ場で、音楽だけが自分の希望であり生きる理由でもあり、将来の事など考えずすべてをつぎ込んでバンド活動に没頭していました。

でも、ステージ上でどんなに良いアクトをしても、ヘッドフォンがんがんに一晩中好きな音楽を聴き続けても、次の日には現実の生活があるわけで、いつまでもどんよりしたまま日常が繰り返されていくだけ。何のためにこんな事繰り返しているのか、結局音楽の中にもその答えはありませんでした。答えが無いなら、もう生きるのやめようとまで思っていた訳なんですけど、そんな時に、聖書にガッツリ向き合う機会が与えられました。

友人が牧師になると言って、東京の改革派神学研修所に通い始めたので、それについて行って組織進学を学びました。

正直、衝撃でした。

私はクリスチャンホームで育ち、クリスチャンスクール(CS)にも通っていたし、毎週の礼拝にも参加していたけれど、聖書に何が書かれているのか全然理解していなかったことに気付かされました。

聖書って、いろんな風に例えられたりしますが、私にとってはこの世界の取り扱い説明書でした。私の疑問、というか、人間にとっての根本的な疑問「何のために生きているのか」の答えが、そこに書いてあった。世界が何のために存在しているのか、人間とは何なのか、何を目標とすればいいのか、ということ。

私が探していたのは、例えば大津波が何もかもさらっていっても、ミサイルが目に見える何もかもを破壊してしまったとしても、絶対に揺るがない目標。社会情勢や経済状況や、そんな頼りないものに左右されない、自分の存在の意味。それが、確かに聖書の中にあった。

その時から私は、その事を伝えるためにこの命を使おうと決心して、変えられました。小説『スタート・アゲイン』には、聖書の語る世界観を全身全霊で注ぎ込みました。是非、みなさんに読んでみて欲しいですし、一度、真剣に聖書に向き合ってみて欲しいです。

今日はラジオのスタッフの方のご好意で、昔バンド活動をしていたころの音源を流しても良いということで、一曲ご紹介させていただきたいと思います。「塵なる人」という曲で、この曲は、スタートアゲインの世界観と同じものを音楽で表現しています。天地創造から始まり、この世の物質「塵」で作られた「人間」という種族の、本来あるべき誇りと、今ある哀しさと、「共に立ち帰ろう」という呼びかけの歌です。ロックなので、びっくりしないでください…苦手な方は、音量絞っちゃってください(笑)

どうもありがとうございました、石川ヨナでした。

『スタート・アゲイン』の入手方法

キリスト教書店などでは店頭に置いていて下さっているようですが、一般書店の場合は取り寄せになるかと思います。著者名、石川ヨナ、『スタート・アゲイン』いのちのことば社フォレストブックスでお取り寄せ下さい。上下巻、各1200円です。インターネットでお申込みいただく場合は、アマゾンではすぐに売り切れてしまうようなので、セブンネットショッピングまたはビーケーワンの方でお探しいただくと、早いみたいです。

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