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聖書の言葉

わたしたちはまた、神の協力者としてあなたがたに勧めます。神からいただいた恵みを無駄にしてはいけません。なぜなら、『恵みの時に、わたしはあなたの願いを聞き入れた。救いの日に、わたしはあなたを助けた』と神は言っておられるからです。今や、恵みの時、今こそ、救いの日。

新約聖書 コリントの信徒への手紙二 6章1~2節

弓矢健児によるメッセージ

今、この放送を聞いておられる方の中には、教会に行ってみたいけれども、まだ一度も行ったことがないという方や、イエス・キリストを信じたいけれど、なかなか決断できない、という方もおられると思います。もう少し、キリスト教について勉強してからでも遅くはない。もう少し、自分の周りの環境が整ってからでも良いではないか。そう思っている方はおられませんか。

わたしたちは何かをしなければならない時、それが良いことだと分かっていても、いろいろと理由をつけて、「もう少し後からでも」と先延ばしにしてしまうことがあります。

以前、わたしは歯の治療で歯医者に通ったことがあります。奥歯が虫歯になってしまったのです。かなり酷い虫歯になって、歯だけでなく、あごも痛くなってたまらず病院に行きました。その時、お医者さんに言われたのが、「どうしてもっと早く来なかったの」という言葉でした。わたしは小さい時からあまり歯医者に行くのは好きではありませんでした。ですから、虫歯になった時も、まだ大丈夫だと自分に言い聞かせ、病院に行かなかったのです。最初はほとんど痛みもありませんでした。少し痛くなってきた時も、「これぐらいならまだ行く必要はない」、そう思っていました。痛みが進んできても、日によって痛まない日もあります。「まだ大丈夫だ」と頑張りました。そうやってどんどん歯医者に行くのを先延ばしにしていたのです。その結果、病院に行った時は、かなり酷い状態でした。当然、治療も大変で時間もかかります。「こんなことなら、虫歯に気づいたときに直ぐに行っておけばよかった」と後から反省しました。しかし虫歯のことだけでなく、皆さんにも似たような経験があるのではないでしょうか。

もちろん、わたしたちは軽率に判断したり、行動してはいけません。大切なことであればあるほど、慎重によく考えることは必要です。しかし、大切なことであるからこそ、決断すべき時に決断することも大切です。自分をごまかして先延ばしにするのではなく、たとえ不安があっても、勇気を持って一歩踏み出すことが必要です。教会に行くということ、イエス・キリストを信じるということも同じです。

イエスは、ガリラヤ湖のほとりを歩いておられた時、通りがかりに、徴税人マタイが収税所に座っているのをご覧になりました。イエスはマタイに、「わたしに従いなさい」(マタイ9:9)と声をかけられました。その時、マタイはどうしたでしょうか。彼はイエスに「少し待ってください」と言ったでしょうか。「よく考えてから返事をします」と言ったでしょうか。そうではありません。聖書を見ると、「彼は立ち上がってイエスに従った」(マタイ9:9)とあります。マタイはイエスの言葉に直ぐに従ったのです。マタイに何も不安がなかったとは思えません。心配もあったでしょう。しかし、彼はイエスの言葉を聞いたとき、今が決断の時であると確信したのです。それでマタイはイエスに従いました。

マタイだけではありません。同じくイエスの弟子であるペトロもアンデレも、ヨハネもヤコブも、そうでした。彼らはイエスの弟子になる前はガリラヤ湖の漁師でした。しかし、彼らもまたイエスから、「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう」(マタイ4:19)と言われた時、「すぐに網を捨てて従った」(マタイ4:20)とあります。

イエス・キリストの招きの言葉は、明日来なさい、とか、一週間後、一ヵ月後、一年後に来なさい、という言葉ではありません。イエスの言葉は、今来なさい、今従いなさい、という言葉です。ですから、イエスの言葉、すなわち聖書にある神の言葉を聞いた時、わたしたちは直ぐに従うことが大切です。直ぐに決断し、イエスのもとに行くことが必要です。なぜならば、最初にお読みしたコリントの信徒への手紙二の6章2節でパウロが語っているように、「今や、恵みの時、今こそ、救いの日」であるからです。わたしたちが神の言葉を聞いた時、イエスの福音を聞いた時、それが、あなたにとっての恵みの時、救いの日なのです。わたしたちはその時を決して無駄にしてはなりません。決して、先延ばしにしてはいけないのです。

今この放送を聞いておられるあなた。イエスは、あなたに「従いなさい」と声をかけておられます。あなたを恵みへと、救いへと招いておられます。どうか、イエスの言葉を聞いたこの今という時を、恵みの時としてください。

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